好きな主人公たち

太公望

言わずと知れた私の運命の男。限界までこの男に狂わされた。しかしこの男は自分のために人間が狂うことに心を痛めそうなので、努めて平静を装いました。師叔はね、自分のせいで身を持ち崩した人間をみてもいい顔しないの。私がこの主人公のメチャクチャ好きなところは、ワガママで優しくてでも悪魔みたいな知恵を持ってるところです。恐ろしいくらい頭がいいから、今選んでる道よりもっと早くて楽で残酷な道を一番はじめに見つけちゃうんです。でも師叔はワガママで優しいから、その道が自分の「だれも死んでほしくない」っていう思いに反してる道だったら選ばないんです。めちゃくちゃ良くないですか。「その選択肢を思いつく残酷さ」もあるけど、それ以上に「その誘惑に負けない強さとやさしさ」を持ってるんです。すげーかっこいいよ。尊敬してます。夢の楽園を探しながら振り向かずに走り続ける姿を見せていただいてありがとうございます。

 

越前リョーマ

最推しは跡部様だけど、越前リョーマの波も定期的に来る。というか、越前に限らずテニプリはどのキャラも一回は極限まで大好きになっちゃいます。うまく説明できないんですけど、彼らはみんないい感じに生生しいので、絶対一回は恋しちゃいます。私は十七の時から二か月周期で「黒羽春風と交際したい」と思って生きてきました。越前は、強くて生意気なのに、絶妙に後輩力高くて皆に可愛がられてるのが可愛いです。あと、映画「リョーマ!」では越前が青学テニス部と離れていたおかげで、「青学一年、生意気なルーキー越前リョーマ」じゃなくて、ただの越前リョーマが見れたんですけど、そのただの越前リョーマが本気でかっこよかったです。五回見に行って五回とも「リョーマ君かっこいい~~」って思いながらシアターを出ました。最高。

 

天上ウテナ

彼女に対する気持ちは視聴中二転三転しました。基本光属性の人間なんだけど、潔癖で押しつけがましいところがあるんです。本人は心底それが良い事だと思ってるから余計たちがわるいというか。こういう人って、結局最後まで我を通して幸せになっちゃうことが多いかな~って思うんですけど、ウテナはそうじゃないところが好きです。ウテナは結局はじめの目標だった「王子様」にはなれないんです。でもそんな、ただの女の子でしかない天上ウテナが姫宮アンシーを学園の外に連れ出したのは、まさに「少女革命」だな~~~~って感じです。天上ウテナの好きな所言おうとすると絶対ネタバレになっちゃうな~~~~~~。だって「少女革命“ウテナ”」なんですよ?タイトルに名前入ってるくらいなんだから、彼女のことを話すってことは即ち「少女革命ウテナ」を話すってことです。

 

夜野魁利/朝加圭一郎

Wレッドのことを「主人公」って言って良いのか?????いいです。私が今そう決めました。この二人は関係性が大好きです。警察と怪盗っていう相容れない存在で、しかも性格も真反対で、極めつけが「夜」野と「朝」加ですよ。水と油にも程がある。でもこの二人はなんか一緒にいるし、なんか信頼しちゃってるんですね~!でもこれってマジでいい話だと思います。なんか、性格も、立場も、天稟も、なにもかも違う二人が、やっぱり相容れない部分あるけど、それをそのままにして一緒にいられる、信頼しあえるってなんか優しい話ですよ。でこぼこフレンズの歌の「ぼくはきみとちがうから きみをすきになるのかな」って歌詞みたいで素敵ですね。

 

乾巧

自己犠牲と自己嫌悪のバランスにやられちゃったっていうか。なんかもうそれしか言えないっていうか。正直「乾巧ってカッコいいと思う?」って聞かれたら微妙なんですけど。だって主義主張はコロコロ変わるし、口は悪いし、コミュニケーション能力には重大な問題が見られるし、テニス下手くそな癖にラケット空振りしながらどや顔するし。「一番カッコいいキャラはだれなの?」って聞かれたら正直啓太郎選びますけど。でも自分が本来ここに居ないはずの人間だとおもって何年も一人で生きてきたんだと思うとちょっとかわいそうで可愛すぎるっていうか。私のなかのそういう需要にめちゃくちゃヒットした人でしたね。私的2023年上半期ベストヒット狙えますよ。